Autism(自閉症)


『自閉症』は、脳の情報処理機能の一部がうまく働いていない、生まれながらの脳の障害です。
残念ながら今日まで、自閉症の原因は解明されていません。

脳のどの部分にどのような障害があるのか分かりませんが・・・「引きこもり」や「心身症」などの、心の病気ではありませんし、親の育て方や置かれた環境による心理的な問題が原因でもありません。


診断基準として、次の3点があげられています。

① 対人的な反応における質的障害・・・人間関係や社会的な関係を理解することが難しく、友達関係を築くことが苦手です。

② 言語を含むコミニュケーションの質的障害・・・人とコミュニケーションを取ることに障害があります。
言葉については、実際に話すことが可能な人でも、その言い回しやイントネーションに特有なパターンがある人や、実用的に使えない人が多くいます。
また、言葉を全く持たない人たちもいます。

③ 局限された興味・活動・反復的常同運動・・・狭い範囲の興味に集中します。
こだわり、物に対する不適切な愛着があります。
体を前後に揺するなど、同じ動作を繰り返しすることがあります。

※2歳半までに①②③が明らかになると、『自閉症』と診断されます。 ただし、知的遅れを伴わない高機能自閉症の人などは、発見が遅れることがあります。